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こんにちは。あんりです。
今日のテーマは「正社員」です。
以前「派遣社員」について書いた記事と対のテーマになります。
私は正社員と派遣社員の両方の雇用形態で
働いた経験があります。
正社員のここが良かったな!とか
正社員のこういうところがやっぱりダメだったよね…など
正社員の仕事を辞めて、派遣として働き出した後だからこそわかる
正社員のメリットとデメリットがあります。
そこで今回は正社員の方に焦点を当てて、
正社員のメリット・デメリットについて
経験者の視点で語りたいと思います。
正社員か派遣社員、どの働き方がいいか
悩んでいる方々のお役に立てたら幸いです。
【正社員とは?】
正社員は実際に働く企業と直接、雇用契約を結びます。
正社員が、派遣・契約社員・パート(アルバイト)など他の雇用形態と違う所は、
雇用期間が決められていないことです。
雇用期間が決められていないため、一度正社員として入社すれば
定年退職を迎える60歳まで働き続けることになっています。
会社によっては65歳まで雇用される場合があります。
正社員の場合、余程のことが無い限り会社側から解雇するのは難しくなっています。
また、派遣やパートと違って正社員は基本的にフルタイム勤務で、
残業することも義務付けられています。
【正社員として働くメリット】
次に、正社員として働くメリットを
自分の経験談も含めてご紹介します。
1.社会的信用度が高い
正社員のメリットといえば、何といっても
社会的信用度の高さでしょう。
「正社員」の肩書を持つだけで
収入が安定していて返済能力があると判断されるため、
クレジットカードや賃貸契約の審査が通りやすくなりますし、
各種ローンを組みやすくなります。
社会的信用を得られるので世間体も良く、
例えば初対面の相手に職業を訊かれても
「○○会社の正社員」と答えたら
相手に信用を寄せられます。
世間体の良さは結婚の時にも有利になり、
正社員として会社で働いていることが、
結婚相手の両親や親族に安心感を与える材料となります。
2.他の雇用形態と違って毎月固定給がある
派遣社員や契約社員、パートやアルバイトなどの
非正規雇用と違って、正社員は毎月安定した固定給があります。
たとえ大型連休のある月でも
休日分の給料も支払われるので、
収入が減ることはありません。
正社員を辞めて初めて派遣社員として働いた時、
特に大型連休のある月は収入が激減したので
正社員時代の安定した月給に
改めてありがたみを感じました。
3.福利厚生や待遇が良い
非正規雇用に比べて正社員は福利厚生が充実しており、
また待遇面でも恵まれています。
例えば社会保険や雇用保険に加入できたり、
会社を辞める時に退職金が出たりします。
会社を辞めて転職活動する間も
失業手当が支給されたり、
多額の退職金で生活ができるので
本当にありがたいですね。
4.昇進・昇給・賞与がある
正社員は定年まで長く働くことが前提で
雇用されていますので、昇進するチャンスが
多いのも特徴です。
正社員として働くと、重要な仕事を任せられることもあり、
その仕事を完遂することによって昇進し、
役職に就くことができます。
また正社員には昇給があり、勤続年数や年齢に応じて
固定給が上がることも多いです。
これに加えて昇進すれば役職報酬が付きますし、
資格取得すれば臨時報酬が出て、給料UPできる仕組みもあります。
更に正社員には賞与が与えられます。
会社にもよりますが、賞与は年1回~2回支給され、
得られる賃金が多いです。ウン十万からウン百万円与えられる場合もあります。
派遣社員などの非正規雇用では賞与が支給されるケースがまず無いため、
賞与の有無によって正社員との所得格差がかなり開きます。
5.雇用が安定している
正社員は労働基準法によって
簡単に解雇されないようになっているため、
身分が保障されています。
また、入社すれば定年まで働くことが
前提となっているため、無期雇用です。
有期雇用の非正規社員と比べ、
確かに長く安心して働けます。
しかし、会社にとって不必要と判断された人材は
正社員であっても解雇される場合がありますし、
近年では大企業を中心にリストラを行っている会社が
増えてきているようですので、正社員だからといって
必ずしも安心できるわけではないようです。
6.転職の時に有利になる
「1.社会的信用度が高い」でも説明しましたが、
正社員という肩書を持っているだけで社会的信用が得られますので
転職時も非常に有利になります。
正社員として働いた経験があるだけで
即戦力のある人材と判断されるため、
履歴書や職務経歴書に書き込むときの
アピールポイントとなります。
派遣社員やアルバイトでも能力の高い人は
確かにいますが、正社員と比較すると
社会的信用がまだ低いため、残念ながら
転職でのアピールポイントにはなりません…
【正社員として働くデメリット】
次に、正社員として働くデメリットを
自分の経験談も含めてご紹介します。
1.組織のしがらみから逃れられない
正社員として働く以上、会社に長く定着することが前提ですので
たとえ苦手な社員や気の合わない上司がいたとしても
簡単に会社を辞められません。
また、参加したくもない飲み会やその他イベントに強制参加させられたり
休日に社員旅行へ出かけることが必須となります。
飲み会などのイベント事には参加しないという手もありますが、
コミュニケーションを取ってお互いの理解を深めるためにも
積極的に参加しておいた方がいいでしょう。
苦手な相手でも人間関係を円滑にする工夫をしなければ
うまく意思疎通が出来ずに仕事に影響が出たりします。
最悪、仕事を干されます。
2.会社の辞令に絶対従わなければいけない
会社から辞令が出たら、従うのが絶対です。
望まない職務でも部署異動を命じられたら
異動しなければいけませんし、配置転換に従わざるを得ません。
また、転勤や長期出張も応じなければいけません。
家族持ちの場合、遠方への異動を命じられたら単身赴任か
家族と一緒に引っ越しのどちらかを選ばなければいけませんので
とても悩ましいですね。
3.責任が重い
正社員は仕事の裁量も多く、やりがいがある一方で
仕事に対する責任が重いという側面があります。
自分が任された仕事の責任を負うだけでなく、
派遣社員やパート・アルバイト、部下を
フォローしなければいけません。
例えば、正社員と派遣社員が一緒に仕事をするとして、
派遣社員がミスを引き起こした場合、
責任は正社員が取らなければいけなくなります。
正社員として長く勤めたり、役職に就くようになれば
その責任はもっと重くなります。
4.残業や休日出勤に応じるのが義務
「3.責任が重い」にも関係することですが、
残業が発生したり、休日出勤を命じられたら
対応するのが正社員の義務です。
正社員は多くの業務を担当するので、
定時までに仕事が終わらず残業に繋がることが多いです。
また、担当する仕事内容にもよりますが
顧客対応のために休日出勤しなければいけないケースもあります。
時間外に働いた分だけきちんと給料が支払われればいいのですが、
会社によってはサービス残業が当たり前で残業代のつかない所もあります。
長時間働いているにも関わらず、その分の対価が支払われなくて
ストレスを感じやすくなります。
5.実績に応じて減給や解雇される
会社側が期待している実績を出せなかったり
プロジェクトに失敗したら
給料を減給されるリスクがあります。
また、安定した雇用が正社員のメリットである一方で、
会社から本当に必要のない人材と判断されたら
雇い止めを食らう場合もあります。
実際私自身が正社員だった時、解雇された経験があります。
解雇された理由は人間関係が原因だけでなく、
会社側から求められた期待に応えられなかったことにも一因がありました。
そしてこれは私自身の話ではありませんが、
正社員時代の営業職の同僚数名が会社側の求める実績を出せず、
社長に叱責されて減給処分になったこともありました。
6.正社員としての就職が狭き門
安定した雇用や身分の保証、社会的信用度の高さなどから
転職市場での正社員人気は凄くあります。
しかし、正社員として就職するのは
今はとてもハードルが高く、狭き門になっています。
というのも、現在は人件費を削減したい企業が増えているので
人件費の高い正社員を取らない傾向になっています。
そのため、正社員の求人広告が少なくなってきていますが
それでも正社員人気が未だ高いため、倍率が高くなってきています。
他には、採用する会社側の都合ですが、
一度採用したら辞めさせるのが困難、責任のある仕事を任せられる人材を
選ばなければいけないなどの理由で、採用に慎重になります。
そのため、スキルや実務経験など様々な細かい要件が求められ、
正社員での転職活動をすれば不採用の数の方が圧倒的に多くなってしまいます。
【まとめ】
正社員として働くメリットとデメリットを
ご紹介しましたが、いかがでしたか。
正社員は総じてメリットの方が大きいように思います。
雇用や身分、給与の面で安定していますし、
会社に守られている部分が多いです。
しかし、安定や信用とは引き換えに
重い責任を負わされたり、時間や組織に縛られるなどして、
ストレスを抱えてしまうというデメリットがあります。
正社員のメリット・デメリットをしっかり把握したうえで、
自分自身が望む働き方を考え、選び出すといいでしょう。